腎炎、尿路結石、子宮内膜症、月経困難症などは臓器だけでなく腰に痛みが波及することがあります。経験上、臓器による腰痛は夜間に痛みを伴うことが多くなります。
本来人間は、原始時代であれば動き回り狩猟をし、じっとしていることは少なかったのですが、現代ではパソコンや流れ作業、はたまた家でのテレビやスマートフォンを使っている時の姿勢など同じ姿勢を続けることが多くなっております。そうしたことから腰痛はじわじわとやってくるのです。
腰の骨は骨盤から背中・首にかけて積み木のように並んでいます。その積み木の間に椎間板(ついかんばん)と言われるクッション材のような役割を果たしているものがあります。 椎間板の中身は髄核(ずいかく)と呼ばれるゼラチン状の物が中心に位置しています。ヘルニアとは、突出した状態のことを指します。 その髄核が元々ある中心から飛び出した状態を椎間板ヘルニアと呼びます。
当院での治療方法として、まず挙げられるのが矯正治療です。 長い時間同じ姿勢が続くことにより、腰椎の下に位置する骨盤のバランスがズレていることが多く見受けられます。その土台となる骨盤のバランスを整えないことには他の治療を行っても、また癖のように腰痛は長引いてしまいます。 骨盤のバランスが整ったら、そこから鍼灸治療や超音波を用いて、その方に合った方法で筋肉をほぐしていきます。ちなみに、それらの治療法によってヘルニアが治るわけではありません。